自走か迷走か。

公開日:2022年3月4日

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子供達を見ていると、ある程度自走が出来ないと受験をひとつずつ乗り越えていくのは難しいのではないかとつくづく思います。
第一志望はともかく、併願で色々な高校を見ましたが、いわゆる偏差値が下がると管理教育の色が濃くなっていく傾向がありました。
前回の過去問や定期テスト予想問題の作成の話でもあるように、せっかく偏差値が高い高校で自主自立を大切にしているのに、結局は塾でガチガチに管理してもらっていたり、ガチガチ管理高校なのに更に塾通いというオチがあったりします。

今回、自走について書いていきたいと思います。

自走できるよう、ルートマップを設定する。

我が家の教育目標である「自立」のために、「自分で考えて行動できる子」に育ってほしいと思ってます。
自立に欠かせない勉強面では、自走できることがとても大事だと考えていて、我が家の一番上の愚息に関しては、高校受験を通して随分と自走出来るようになりました。

ここで少しとある方のコメントをご紹介させてください。

自走、良い言葉ですね。
基本的には、勉強におけるオートクルーズコントロールの事です。

しかし、この機能にも問題がありAIは付いておりません。
なので期待して良いのは、主に直線道路の定速走行のみです。
よって、先にルートのマップをインストールしておく必要があります。

ルートマップの設定は、たかが10歳・12歳の子に丸投げして出来ることではありません。
15歳でも、ある程度のルートマップ設定を周りにいる大人がする必要があります。

どこを目指すかによりますが、このサイトを見ても分かる通り、この時にこれをやるみたいな大まかなポイントというものは必ずあります。
うちは、子供達3人とも公立の星を目指しているので、そこから逆算してルートマップを設定しています。
例えば、こんな感じです。

1. 国語
活字には親しんでほしいので、読書は小さい頃から意識する。
3人とも常に読書は身近にある状況です。受験生ですらせっせと本屋さんに行って本を買ってます。
※読書=国語が出来るとは限らないですが。

文章を書けるように意識させる。

2. 算数・数学
解ける楽しみを知る。
これは学校レベルのこと以上のレベル(中学受験生が解く問題)に手を出すと決めた時から大事にしてきました。
あとは、何度も書いていますが、小学校高学年以降は解説を読んで理解することも大事にしています。
3. 英語
小さい頃からガンガン先取りをする。

耳から鍛える。
英会話からスタートさせる。
勉強っぽくならないようにする。

4. 心身共に鍛える
うちはスポーツを通して、随分鍛えられたと思ってます。
運動神経はちょこっといいぐらいですので、悔しい思いも沢山してきました。

あと、親以外から叱られる経験も大事ですね。
娘でも、つい最近、教科担任にお友達とマジで叱られたって帰ってきたこともありましたから。
あ、他人に迷惑かけたとかではなく、自爆です。
うちはほぼ自爆ですね。

ちょっとのことではへこたれない、今の時代にはそぐわないかもしれませんが、なにくそ根性は大事です。

ざっくり書くと、こんな感じで大まかなルートマップを作りました。
このサイトも5周年になりましたが、このざっくりしたところはブレてないです。

途中で離脱するならそれでいいと思ってます。
それを決めるのは子供達本人であって、やりたいことがあるのに学力がないから諦めないといけないことだけは避けたいとは思います。
高校生になった時、本人の頑張り次第では手が届く立ち位置をまずは目標にしています。
一番上の愚息に関しては、達成しています。
大学受験まで残り3年間。ここまで来ると、もう後は本人次第です。

ここに集う人たちは、親がしっかり勉強されているので、ビックリ仰天な話は出てこないのですが、リアルな世界だと、親が勉強不足のため、理想と現実が乖離したルートマップが出来上がってます。

・英語なんて早い。まずは国語。
・高校受験に高校数学なんて意味がない
・検定試験は受けておいた方がいいよ。ってアドバイスしながら3級ズラリ
完全に迷走するパターン、勉強不足、そして無謀な受験への挑戦が待ってます。

リアルな世界では、上記のような親も多いです。
まあ、正確なルートマップを設定している親ばかりになってしまうと、熾烈な受験戦争になってしまうので、うちからするとこの方がいいというわけですが。
うちが設定したルートマップを意識しているところは、難関校に受かってました。
何度も言いますが、まずは国・数・英です。

皆さんもご存じの通り、過去のページにも書きましたが、我が家はそんなに一直線ではありません。
3人とも紆余曲折ばかりです。
例えば、末っ子に関しては、2学期始まって学校のテストでハーフ点ズラリの時期があり、国・算に関してはルートマップから外れる事態となりました。
親が気づいたこと、本人が意識改革をしたことで、軌道修正ができましたが、
「末っ子は自走できてる♪」なんてアホな思い込みをしていたら、迷走のまま取り返しのつかないことになっていたと思います。
ハーフ点だった図形分野は自由自在参考書のやり直しが終わってます。

細かなルートマップの設定

また、とある方のコメントが参考になりますので載せておきます。

ルートマップの設定をしておかないと、具体的には次のような問題が発生するケースがあります。
1.好きな分野ばかり勉強して、苦手分野が放置される
2.力業で解けてしまった問題の解法を習得しないまま先に進んでしまう。
3.頻出ポイントの反芻が足らず、身についていない
4.しっかり、時間は勉強するけど適正なレベルの問題集を使ってないので成績が上がらない

実際には,完全マップのインストールは不可能なので(メモリー不足)
大まかなルート選択肢の説明と最短距離の説明
その後に、ナビルートの設定(使用問題集の指定と進捗量の設定)
その後に、オートクルーズコントロール
時々、ルート確認(答え合わせとレベル確認・進捗確認)となります。

まず、1.について。
これは愚息が社会を苦手のまま受験生に突入した件が当てはまるでしょう。


これはまだまだ序盤でして、まだ更新していませんが、その後も社会に時間を割くことになりました。
受験直前まで歴史を心配していましたから。
苦手教科は作らないことです。

4.は大事ですね。
行けると思うのか?2番手校を志望しているおうちが多いですが、小学生の頃の勉強がタッチ頼みだと、まず無理です。
このことは某B社が絶対に分かってるはずです。
小学校高学年の立ち位置って、中学に入ってもそんなに変わらないです。
小5の算数で躓いたら、確実に中学の数学は3です。これで2番手校を目指したおうちがいました…。
小5の壁、どうか覚えておいてください!!!!

うちがハーフ点を取ってきた原因の一つが、私が進捗確認を怠ったことです。
高校受験生と寝そべり族の中学生2名に意識がいってて、完全に自走という名の放置プレイでした。
適宜ルート確認が必要です。

総論

“正しい”ルートマップを設定し、その中で子供が試行錯誤しながら、自走する。
これが現実的な話かと思います。
もし迷走して失敗しても、軌道修正できる可能性が高いですから。
正しいルートマップの設定は塾ではしてくれません。
上にある図のように、幼児から既に始まってますから。
親が勉強するしかありません。
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