生きる力その1。文科省のリーフレットを読み解く。

公開日:2020年1月10日

スポンサードリンク

「学力」がいったい何をさすのか?

この言葉、見たことがある方もいると思います。
ある方がコメントで投げかけてきた言葉です。
また難題を吹っかけてきたなとは思いましたが、ちょうどその頃は我が家の夕ご飯で勉強について話題になった時期と重なりましてね。
文科省が小中学生(高校生も?)に配布した生きる力のリーフレットについても前から書きたかったんですよ。
丁度いいタイミングです。
じっくり書いてみました。

今回は2回に分けます。
※コメント欄はその2で書けるようにしました。

その1は文科省のリーフレットについて。←すみません。かなり毒入れました。
その2は我が家が考える生きる力についてです。

文科省が提示した「生きる力」。方向性はあってるが全く心に響かない。

IMG_2699

文科省が求めているのはこれ。

これからの社会が、どんなに変化して予測困難になっても、
自ら課題を見付け、自ら学び、自ら考え、判断して行動し、それぞれに思い描く幸せを実現してほしい。
そして、明るい未来を、共に創っていきたい。
新しい「学習指導要領」にはこうした願いが込められています。

その通りです。

うちには中学生・小学生がいます。
文科省が生きる力について書かれたリーフレット。
見覚えのある方も多いかと思います。

まあ、単刀直入に言うなら
「答えがあるものはAIが全部解決してくれる。答えのない課題に立ち向かうことのできる人を育てたい」
でしょうか。

1.実際の社会や社会の中で生きて働く「知識及び技能」
2.未知の状況にも対応できる「思考力,判断力,表現力等」
3.学んだことを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力,人間力等」
公立小学校・中学校でもよく聞く言葉です。

更に追加すれば、中学校では「自主的に~」でしょうか。
色々な子がごちゃ混ぜの公立中では、生徒にとって一番分かりやすい。
頻発ワード断トツNO1のようです。

2.の思考力,判断力,表現力は、大学共通テスト改革で記述式にする理由(言い訳?)で何度もみました。
今のセンター試験では「求められる学力」が測れないという。
身の丈発言がきっかけであっけなく頓挫しましたが…。
現教育だと、企業に入った時に使えない学生が量産されるだけなのでしょう。

IMG_2702
色々と立派なことが並んでいますが、
こちらも単刀直入に言うなら
「AIを操る側の人間になってよ。日本だけではビジネスが成り立たないから、世界を相手に仕事をしてね。」
ちょっと言い過ぎですが、こんな感じでしょう。
勉強もAI(MARCH 合格レベル)にも負けず、課題解決や推測など人間でしか出来ないことがより一層求められるということです。

一体どれだけの子がこんな立派(何でも出来る子)に育つのでしょうか。
求められるレベルは高いですよ。
稼ぐ人とそうでない人の二極化は一層進むと思います。

親がすべき子供への働きかけの例が書かれています。
正直言って当たり前のことですが、なかなか出来ない親が多いのでしょうか。

T大卒夫に具体例を見せたら、
「ゲームやスマホばっかりいじらせないで、勉強や他のことをさせてくれと言いたいんでしょ」と。
コメント読まれている方ならご存じだと思いますが、うちも色々とあります。
ある方が、「スマホは制限をかけてない子が非常に多い」とありました。本当にその通りです。
使い放題ですよ。
スマホ事情もアホ息子のやらかしとともに別途また書きます。
やるなとは言ってない。でも、これ以上何かやらかしが続いたら、勉強かスマホか選べというかも。
Z会や市販の問題集、リップルのお金を出すのすらバカらしいですから。

せっかくなので、文科省のお願いを一つ一つ確認しておきます。
大学入試改革の失敗をみていると、文科省に「そっちこそ考える力を養った方がいいよ」と言いたくなりますけど。

IMG_2701

1. 学校や友達のこと,地域や社会の出来事など家庭での会話が多い。

晩御飯・ニュースウォッチ9の時間が家族の会話の時間(激務なT大卒夫を除く)となっています。
このような時間は削らないでほしいです。

2. テレビ・ビデオ・DVDを見る時間などのルールを決めている。

当然でしょう。
平日なんて、そんなに見る時間はないはず。

3. テレビゲーム(携帯電話やスマートフォンを使ったゲーム等を含む)をする時間を限定している。

こちらも2.と同様に当然です。
本音を言うなら、制限しないで自分で管理できるのが理想ですが。
これがなかなか難しいことが分かりました。
スマホ事情、また別途書きます!!

4. 子供に本や新聞を読むようにすすめている。

こちらもその通りです。

白状します。以前は新聞をとっていました。
長期で家を空けたことをきっかけに一旦取りやめ。
中学生になったら再講読しようとかは思っていましたが、ここまできてしまいました。
国語力に関するコメントでも天声人語などの話もあって気になっています。

読書や勉強は紙で。
情報はネットで。
これが我が家のスタイルになりつつあります。

帰省の時に新聞に目を通していたのは、T大卒夫と私。
うちの中1は日経が見たいと言い出しました。
きちんと目を通す姿がちょっと想像できない。
さてどうしようか。

5. 子供に最後までやり抜くことの大切さを伝えている。

これはいつの時代も当てはまります。
 

6. 自分の考えをしっかり伝えられるようになることを重視している。

自分の意見がないのが一番ダメと学校でも教えられているようです。
またどこかで書きますが、内申で5を取るには、ペーパーだけで5は絶対に取れない仕組みになっています。
プレゼン能力も小学校から鍛えられます。
カンペなしのプレゼン。是非とも目指してください。

よく勘違いしている人がいますが、、、、特にPTAなど。
言ったもん勝ち・大きい声の意見が通ることはおかしいですからね。

7. 地域や社会に貢献するなど人の役に立つ人間になることを重視している。

1.~7.の中でこれが一番難しい。
親戚の集まりの時、どんな仕事に就きたいのか?聞かれ、
「人のためになる仕事がいい」と言ってたのをみて、腰を抜かしそうになりました。
非常に人ウケがいい受け答えですね。
稼ぎが少なくても選ぶのかな。

人の役に立つ人間。小学生にはなかなか難しいかも。

地域や社会に貢献ってありますが、まずは地域や社会を知ることです。
例えば地球温暖化。異常気象に対策は待ったなしでしょう。
小学生・中学生でも出来ることはあるはず。ぜひ実行に移してほしいです。

あと、普段生活していく上で、マナールール思いやりは親が責任もって教えるべきです。

文科省の生きる力のリーフレット。
T大卒夫も目を通しましたが、こんな感想だったようです。
・方向性はあってると思う。
・でも、心に響かない。
・それっぽいことを言ってるだけ。
・今まで色々やってるけど、実績があるの?
・説得力がない。
・まるでT大時代の同級生を思い出す。
・深みのない知識。浅い。
・つまみ食いの知識はいらない。
・これで生きる力が実現できるとは思えない。

リーフレットは税金で作っています。
殆どのご家庭が即ゴミ箱行きだったりして…。
それはないと信じたい。

批判して終了ではいけません。
自ら考える力がないと言ってることになりますから。
次は我が家の生きる力について記載していきます。

Digiprove sealCopyright secured by Digiprove © 2020


スポンサードリンク